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ご挨拶-佐藤 登
ご挨拶

自動車の電動化と基幹コンポーネントの
テスティングに関する意義と重要性

xEVテスティング・イニシアティブ2024
副委員長
佐藤 登
NOBORU SATOU
名古屋大学 未来社会創造機構 客員教授

エスペック株式会社 上席顧問

​イリソ電子工業株式会社 社外取締役

経済産業省「蓄電池産業戦略推進会議」有識者委員

工学博士

本シンポジウムは本年、第3回の開催を迎えます。過去2年間は電動車全般を意味するxEVにまつわる信頼性の議論、車載電池の信頼性と安全性、特に海外勢の問題点の数々を分析、そしてモーターやパワーエレクトロ二クスの日本の競争力、信頼性を支える各種規格動向などに焦点を当て、講演者と参加者間の意見交換を続けて参りました。

第3回の開幕記念講演は経済産業省「蓄電池産業戦略推進会議」の主管を務める電池産業室から対応いただくことで、日本の電池産業の強靭化に向けたメッセージを発して頂く予定です。続いて、従来の延長上にあるxEVに関する信頼性と今後の展望、車載電池の信頼性を確保した開発動向、画期的と期待される新モーターの信頼性、信頼性維持向上のための新たな規格化の動き加えて、電池の資源リサイクル、電動化に不可欠なコネクタの信頼性を採り上げ議論する企画を検討しています。

自動車の電動化では特に中国製EVの低価格による市場争奪に向けた各国の対応が必要とされている中、米国のIRA法案への対応、EUのバッテリー規制などに各業界と各社の戦略が重要となっています。

他方、これまで競争力のあった電池部材も既に中国製に市場を席捲されていることで日系部材のグローバルシェアは顕著に低下しています。

しかし、中国製EVや電動バイクの火災事故は後を絶たず、他にも海外のEVも日本市場にも入ってきていることから、日本としての受け入れ基準や補助金制度の甘さが散見されます。

本シンポジウムでは安全性・信頼性に突出している日系勢のxEV、そしてそこに搭載される電池や他のデバイス、さらにその信頼性を精度良く評価する試験機器、これらの融合が日本の信頼性を高度に支えていることが強みであることは当然としても、その強みをいかにしてビジネスに反映できるかは日本の課題とも言えましょう。

今回も各種業界やアカデミズム、行政からも多くの参加を期待しています。そのためにも、行政、産業界、アカデミズムからの魅力的な講演を企画するとともに、スポンサーによる展示や講演も多々あるので、現地会場にお越し頂き、意見交換や交流の場として業務に反映して頂ければ幸いです。