xEVと基幹コンポーネントの
テスティングにまつわる意義と重要性

エスペック株式会社 上席顧問
イリソ電子工業株式会社 社外取締役
経済産業省「蓄電池産業戦略推進会議」有識者委員
「あいち次世代バッテリー推進コンソーシアム」アドバイザリーボード委員
工学博士
本シンポジウムは2022年に発足し、本年11月に第5回の開催を迎えます。過去4年間は電動車全般を意味するxEVの信頼性、車載電池の信頼性と安全性、特に海外勢の問題点の数々を分析、そしてモーターやパワーエレクトロ二クスの日本の競争力、電池リサイクルの現状、信頼性を支える各種規格動向、欧州や中国市場分析などに焦点を当て、講演者と参加者間の意見交換を続けて参りました。
第5回の開幕記念講演は経済産業省「蓄電池産業戦略推進会議」の主管を務める電池産業課から対応いただくことで、日本の電池産業の強靭化に向けたメッセージを発してくださるでしょう。続いて、昨今のxEVに関する信頼性と今後の展望、車載電池の信頼性と安全性、革新的モーターの信頼性、中国におけるEV成長拡大の現状と市場分析、信頼性評価技術などを採り上げ議論する予定です。
自動車の電動化では特に中国製EVの低価格化による市場争奪に対抗する各国の対応が進められています。一方で、米国トランプ政権による関税措置とインフレ抑制法案(IRA)の廃案に伴う大きな影響、あるいは24年から適用されているEUバッテリー規制など、各国の目まぐるしい政策とその変動を受けて各業界と各社の戦略が重要となっています。
他方、2010年までは競争力のあった日系電池部材も既に中国勢に市場を席捲されていることで、日系部材のグローバルシェアは顕著に低下しています。しかし、中国製EVや電動自転車の火災事故は後を絶たず、他にも海外のEVが日本市場にも入ってきていることから、日本としての受け入れ基準や補助金制度の甘さが散見されてきました。その後、補助金制度に関しては様々な改定が行われてきましたが、より論理的な基準が必要です。
本シンポジウムでは安全性・信頼性に突出している日系勢のxEV、そしてそこに搭載される電池や他のデバイス、さらにその信頼性を精度良く評価する試験機器と評価試験サービス、これらの融合が日本の信頼性を高度に支えていることが強みであることは当然としても、その強みをいかにしてビジネスに反映できるかは日本の課題となっています。
本年も各業界や行政およびアカデミアからも多くの参加を期待しています。そのためにも、各界からの魅力的な講演を企画するとともに、出展社による展示も多々あるので会場にお越し頂き、意見交換や交流の場として業務に反映して頂ければ幸いです。
